家計簿から確定申告のデータを半自動生成する方法を考える!



家計簿から確定申告のデータを半自動生成する方法を考える!

最近は色々便利なツールが無料で提供されている。
  • (レシレコ)
レシートをスマホで読み取ってデータにしてくれるものだ。レシレコ(レシートレコーダーの略?)というものらしい。ソフトOCRの応用が進んだ一つの例だがこれが結構便利。但しサービス提供者による技術の違いは相当ある。殆ど使い物にならないものまで。
  • (アグリゲーション)
ネット上の金融関連データを自動的にダウンロードして整理してくれるサービス。その対象はネットバンキング(銀行)からポイントまで幅広い。
  • (電子申告)
数年前から確定申告が電子申告できるようになっている。締め切り日に近づくと税務署も駐車場も行列でうんざりする。夜中にポストに投函するのも嫌なものだった。電子申告は穏当に助かる。電子申告の中の書式はハードコピーをなぞったもので分かり易いが、WEBデザイン的には残念なレベル。紙と併用する間はしようがない。

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(電子申告)
  1. 明細を所定書式のエクセルで用意しておけばそのままアップロードして使える。事業関係、医療控除関係、株式等配当など、色々あったようだ。只のサラリーマンでも副業をやっていたり家族(本人も)が大病。大怪我で長期治療の場合はきっとあれば便利。株やファンドの世界を楽しんでいる人にも有用だろう。勿論、申告書そのものをエクセルから自動生成できれば助かる。これらは「出力書式」ということになるかな。
  • 月度処理とすること。 
(電子白書)
  1. 二重帳簿ではないが本音の決済。白書。家計改善、資産バランス(ポートフォリオ)改善のための統計分析データ。これは複雑だけどアイデアの数だけ楽しめる。
  • 月度処理とすること。
(統一データ)
  1. 電子申告のベースになる統合化されたデータベース。「統合書式」だな。申告と白書に必要なデータを網羅するが、参考データはキリがないのでミニマム化する。これを眺めるだけでもある程度の様子が分かるように工夫すること。
  2. 注意すべきは元データを引用する(単に参照している)だけはセットで保存する必要が有って反って煩雑になる。実際にコピーして取り込んでしまう方が望ましい。セルの値をコピーするように一手間置くことだ。 参照をAモデル。データ固定後をBモデルとする。
  • 月度処理とすること。
(オリジナルデータ)
  1. データ統合のための元データを管理する。複数の方法で取り込むため重複があるし、保存期間切れによる抜け漏れもある。またサービス側あるいは運用サイトによって管理属性にも違いがある。だからこの段階ではマージさせないこと。 マージ(重複・抜け漏れ点検も)は統一データ作成時に行う。あまりバラバラでは統一データAモデルを作るのが大変なので、実際に参照するものは予め決めるようにしたい。
  • (1)手書き/手入力
  • (2)アグリサービスからダウンロード
  • (3)ネットから直接ダウンロード
  • (4)デバイス内データの掃き出し(フェリカなど)
  • (5)月度で送付されてくる実績データの帳票類(クレカ取引)


手順:

現場で発生するデータ(現金、クレカ、電子マネー、プリペイドマネーの全てのレシート類)の確保。
毎日スマホZaimでレシート読み取り。パソコンZaimで編集。読み取りの難しいものは手入力。
月末を過ぎたらエクセル(CSV)形式でダウンロード、「元データZ」として保管。

銀行・クレカの取引記録はKakeibonデータを月末を過ぎたらエクセル(CSV)形式でダウンロード。「元データK」として保管。

続く:::

統合フォームを作る
  • 統合フォーム必須アイテム(順序については再考)
  1. 日付
  2. 費目:::ここで確定申告対象を抽出
  3. 内容
  4. 支払先/支払い場所/ものによっては内容と一致あるいは自明。
  5. 金額/+-表記か支出収入別表記か。
  6. 決済手段(支払いに供した資産):::残高kンりの基礎。
  7. メモ:::ここで確定申告対象を抽出=キーワードを入れる
  • 統合フォーム推奨アイテム(順序については再考)
  1. 品目/費目より細かい分類/費目の説明:::ここで確定申告対象を抽出
  2. 振替/資産移動


S#統合案項目統合案説明
1日付取引日。
2費目大分類。確定申告控除・事業経費等追記。
3細目中分類。確定申告控除・事業経費等追記。
4内容品名。支払先と重複ケースあり。
5支払先社名・店舗名・部署名・個人名等
6金額/+-表記か出入別か。
7決済方法支払いに使った資産。残高管理。
8振替資産移動で読替可
9メモ特記事項。申告・白書向けキーワード。
10予備

10項目を統合のための標準項目として、申告時の各種控除対象、青色申告のための収入と経費の関係の項目を追加する。



資産一覧

毎月末日付けの資産残高を把握する。末日の取引を反映するには月初の作業としても良い。厳密である必要はないし、間が飛んでいても大きな問題ではない。

ポートフォリオ、トレンドを出して課題抽出を図る。

資産そのものは相続の事態にでもならなければB/S関連を除いて確定申告とはリンクしないが、個人白書では重要。



<お金の流れ方>

お浚いとしてお金の流れ方を見てみる。

先ず入ってくるお金:
  • 銀行を通るもの:
  1. 給与・ボーナスの労働対価:定期的に指定の銀行口座に入る。
  2. 年金など過去の労働対価(?):定期的に指定の銀行口座に入る。
  3. 事業収入:定期/非定期に指定の銀行口座に入る。
  4. 配当など投資運用収入:定期/非定期に指定の銀行口座に入る。
  5. 金融商品の売買益も基本的に銀行に入ってくる。
  • 銀行を通らないもの:
  1. 事業収入:稀に現場で現金で受け取る。 《普通は少額》
  2. 臨時収入: 稀に現場で現金、プリペイドマネー、金券などで受け取る。 《普通は少額》
  3. ポイント還元など:ボーナスチャージ、マイレージ、ポイントなど還元サービスは個々の特別な仕組みで受け取る。《普通は少額》ただし、蓄積すると大金になる。


次に出ていくお金:
  • 銀行を通るもの:
  1. 銀行で直接支払う。
  2. クレジットなど複数の取引案件をまとめて最終的に銀行で振替で支払う。
  3. 銀行から直接、またはクレジット経由で、電子マネーにチャージして支払う。《普通は少額》
  4. ATMで現金を引き出して利用する。《普通は少額》
  5. 投資・資産運用も基本的には全て銀行経由。
  • 銀行を通らないもの:
  1. ポイントをポイントのまま利用する。
  2. マイレージを利用する。
  3. ポイントを電子マネーに交換して利用する。
結局、銀行だけを見ていれば、時間差はあるがお金の動き自体は確実に押さえられる。

銀行を経由しないものは金額も小さいし、基本的に損失ではないもの(所詮おまけ?)なので資産設計の要素として管理から漏れても問題になることはない筈だ。




⇒マネーフォワードの使い方:
  1. 主要な銀行だけを登録してそこの流れを見ていればフロー管理は十分。
  2. 家計簿の使い方は辞めた方が良いだろう。機能的にも無理。 店舗名か品目名か二者択一の家計簿など世の中に存在しない。
  3. 証券会社は入れても入れなくても良いがリスク管理の観点では主要なものは入れてポートフォリオをより正確なものにしておくのは良いかも知れない。
  4. 電子マーやポイントなどは登録不要。面倒なだけ。 資産管理とは無関係。
  5. ダウンロードできないので資産状況を眺めてチェック?。
  6. フローを見るなら銀行だけで十分。ストックも見るなら証券も入れて置きたい。無料枠は確か10件。其れで収まる範囲ということだろう。
 ※

⇒ザイムZaimの使い方:
  1. マネーフォワードと逆の利用が正しいだろう。
  2. 銀行、証券、は登録不要。現在の作りは資産管理が弱い。マネーフォワードに比べて遥かに見劣りする。登録しても使いようがない。其れなりに改善されたら資産管理もZaimでやってみたい。
  3. クレカは判断が難しい。レシレコとのダブりが出るので面倒。
  4. ところが、無料のZaimはサイト連携データはダウンロードできないので自動的に仕訳できてしまう。かな?
  5. 素質的にはZaimは期待できるがその成長のスピードが懸念。将来的なフル活用を視野に登録できるものは出来るだけ多く登録しておいてよい。
 ⇒家計簿Kakeibonの使い方:
  1. 操作性が悪いがカバレージが広いので、フロー&ストックのデータ取込とダウンロードに使える。
  2. 問題は多発するネット集計中のセッションミスで確実にデータが取れないこと。本当に下手な作りをしている。詐欺レベル?。馬鹿げた話だが、登録サイトを絞る必要が有りそうだがそうも行かない。
  3. 使い方は出来るだけ使わないこと。頻繁に使える操作性もないし余計なノイズも迷惑だ。月初または月末に1回、安全を取って月中に1回。毎着く少なくとも1回はダウンロードしておくこと。
  4. 日常管理には全く使えない。出来るだけ早い機会にZaimに移行させたいがZaimの今のカバレージでは使い物にならない。お祈りするかプッシュするか。
⇒マネールックの使い方:
  1. ここも古い代表。家計簿Kakeibon以上のカバレージがあるので補完的に利用する。無料としての制約がないので本来ならベストアグリサービス何だけど長期間改修を放置しているのでどうにもならないレベルに来ている。


結局、

(確定申告)

確定申告に使えるデータは基本的にフローデータになりますから、家計簿Kakeibon(銀行とクレカの情報)とZaim(レシート情報)のダウンロードデータが頼りになる。 通販も領収などを入れてもらってZaimに読む込んだ方が良さそうだ。

(資産管理)

銀行、証券の資産データをダウンロード。電子マネーは無視できるレベルだから外したほうがよい。 これは現時点では家計簿Kakeibonの資産データのダウンロードを使うのが妥当だろう。

(アグリサービス)

もっとも期待すべきことはZaimの成長。1つは、マネーフォワードのサイトを研究して資産管理機能を充実させること。2つは、規模の拡大に備えたUIを設計すること。多くのものがネットサービス化される現在では、一人で100箇所のサイトにログインすることは荒唐無稽な話ではない。10の銀行、10の証券会社、10のクレジット、10の電子マネー、10のプリペイドカード、10の公共料金、10のECサイト、10のマイレージ、10のポイントサイト、10の・・・?。自分の分と、配偶者の分、親の分、子供の分、自分個人の分と業務用のものと。そのような人の画面はどれくらいビジーになっているか想像してみると現在のUIでは追い付かないことは直ぐに検証できるはずだ。



話はそれるが、家計簿で、株とかファンドとか買った時はどういう費目をあてるんだろう?

株式購入費の費目:何処にも書いてないということは雑費ということか。雑費で取得した株式などは資産(有価証券)ということになる。



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