アグリゲーションサービスを利用する

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アグリゲーション
Aggregation
(電子記録)
現金取引・アグリ非対応
(手書記録)
M*3DB
My Money Management Database
(エクセル/スプレッドシート)
月度決算書
月度M*3白書
年度決算書
年度M*3白書
(毎年1月)
e-Tax確定申告
(毎年2月)
納税/還付
(毎年3月)



<取引記録の確保>

確定申告をやるには基礎データとしての取引の記録の確保が基本の基本。

<手書き記録の限界>

取引では領収書、レシート、契約書など様々な徴憑が発行されますから、これを入力して台帳にすることが出来ます。家計的には家計簿。但し、自動引き落としの場合は特別に徴憑が発行されませんから、通帳記帳などして確認して記録を作ります。

<電子記録の利用>

しかし、多くの記録は電子的に記録されているのでネットサービスを利用して取り出すことが出来ます。手書きの手間が節約できるのですが、それぞれのネットサービスに個別にログインするのもやはり面倒です。

<電子記録の一括収集>

そこで登場したのが一度のサインオン(ログイン)で関係先ネットサービスに一斉にアクセスできるアグリゲーションサービスです。

アグリゲーションサービスを利用すれば、手書きの記録は、現金の支払いの場合だけで済ませることが出来ます。



アグリゲーションサービスの選択

しっかり調べた訳ではありませんが、いくつかの企業がアグリゲーションサービスを提供しています。それぞれ利用性の観点、セキュリティの観点などから工夫をしていますが、最も基本的なポイントは自分が利用する金融サービスへ対応しているかどうかです。
  • 目的の金融機関に対応しているか?
良く利用する地元の銀行が当該アグリゲーションサービスの対象~適用範囲に入っていなければ何の意味もありません。
  • セキュリティは信頼に耐えるか?
セキュリティの詳細は確認しようがないからブランドと実績で見るしかない。派手な宣伝は見ないで、長年の実績と関連企業がしっかりしたところかどうか見る。ベンチャー系の方が見た目、使い勝手、など工夫されているが、企業としての社会的責任に対する意識には懸念が残る。
  • サービス利用料金のレベル?
手段が目的化しては意味がないので法人用でもなければ費用が掛からないことが一番。無料サービスが成立していることが重要。有料なら、月100円~300円程度で収まるのが望ましい。
  • デジタルデータCSV取り出しは可能か?
データの取り出しが出来なければ全く意味がない。PC版/WEB版のサービスは必須。データCSV形式が無理な時でもカット&ペーストで最低限の取り出しは可能だろう。

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現在の有望なアグリゲーションサービスの利用性検討
  • マネールック
  • Kakeibon
  • マネーフォワード

もっとも利用頻度の多い重要なエリア「銀行・証券・クレカ」については3者に違いはない。ポイント対応・通販(EC)領域については変化が多いので対応が遅れているため違いが出ているが、家計管理上は重要でないので軽視していい。

重要な違いの1つはUI(操作性/ユーザビリティ)にある。古い設計を引きずっているところのUIは好ましくない。

重要な違いのもう1つは信頼性。サービスアビリティ(稼働率のようなもの)にある。各社のWEBサイトは日々改善を続けているためインタフェース仕様の見直して適宜発生するが、これに対する追従のスピードが問題。やはり、古い設計のサービスは変化に弱い。

その視点ではマネーフォワードが最有力だが、年額7千円を超える有料サービスは暴利というしかない。

マネールックMoneyLook
  1. 今や老舗に近い。モーニングスターの子会社(イーアドバイザー)に移管されているがもともとヤフー系やSBI系で利用されてきているので信頼も十分だろう。先日のニュースでは再びSBI証券関係の会社に経営が変わるように報じられていた。
  2. 確か無料で利用できるはず。広告は表示されるかもしれない。マネールックの有料版は存在しないようだがこれは素晴らしいことだ。
  3. 課題は画面設計・UI周辺の改善だろう。この手の課題はここで終わりということはないので継続的な開発投資の必要性を理解しなければいけなくぃということだろう。
  1. ログイン情報管理マネージャー  :動作環境がIEとFirefoxだけとあるのは特別不自由と言う訳ではないが対応の遅さを感じさせる。 ところが、ログイン情報管理マネージャーをインストールしてもインストールされていないというエラーが出る。FirefoxとIEではエラー表示内容は異なるがどちらも情報管理マネージャーの認識問題でアウト。別のパソコンで試しても結果は同じ。MoneyLook3移行時のトラブルを今なお抱えているようだ。5年の前の話ではなかったか。開発エンジニアがユーザー環境を殆ど理解していないのだろうか、改善・保守の取り組みが中途半端だ。現在のところ全く使い物にならない。比較以前だ。 
  2. 新たにアカウントを作り直すと正常に動作する。セキュリティの確保のためにクラウドベースとローカルパソコンベースを使い分けているが、ローカルの部分は保守性を維持できていないようだ。クラウドベースでも高い信頼性・セキュリティを確保できる方策を実現すべきだ。暗号化と分散化は必須としても、2デバイス認証・2段階認証も必須だろう。ローカルにログインデータを置くことが本当に安全かどうかも再検証すべきだ。
  3. 取得済みデータの閲覧を可能とするレベル、新たに金融機関にアクセスしてデータを取り込むレベル。但し、決済指図を可能とするレベルはサービスから除外すべきだろう。
  • 久々にマネールックを使ってみた。新しいアカウントで改めていくつか登録しなおしてみたのだが、ほとんど何の改善も行われていなかったことが分かっただけだ。運営をSBIに戻すのもいいが中身の改善が無ければ只のお荷物のたらい回しに終わるだろう。結論はこれでは使えないというものだ。部分的に利用してみようと思ったが、CSVデータダウンロードさえ不十分なものだ。昔はもっと使いやすかったと記憶しているが初期バージョンから改悪を続けている印象さえある。これでは直接目的のサイトにログインしてデータを引っ張る方が良さそうだ。
マネーフォワードMoneyforward
  1. 新興根ベンチャーなのかな。
  2. 設計が新しく対応力が高そうに見える。
  3. 無料サービスでは、10件しか登録できないしCSVの提供もないし一括更新もない。他の2つのアグリサービスの補完的に利用するのが正しい使い方だろうが極めて限定的。
  4. 有料版は制約がないが年6千円は論外。上限3千円前後で長前るべきだ。 
  5. レシート撮影機能(OCR)は優秀。Zaimより性能がいい。しかし、店舗か品目か2者択一での取り込みに見えるのは残念というか最低。両方カバーしていないと無理だ。
  • 結論としてはMFは中途半端過ぎて全く使い物にならない。だからMFでしか容易にチェックできないマネーサイトがあれば限定的にウォッチ(チェック)目的で利用することになるかな。
Kakeibon
  1. 老舗の一つかな。
  2. 他社にサービスを提供していたはずだ。
  3. 対応力が低い。金融債との変化に追従するのに時間が掛かる印象。
  4. 有料でも料金が安いから加入しても問題はなさそうだ。安い分、魅力度は低いが止むを得ない。
  5. アプリのOCR性能は最低。勝手にご入力しておいて削除もできない。ゼロ円のアイテムを禁止しているからデッドロックに入ってしまう。恐らくOCNの誰一人使っていないのだろうがこのような馬鹿プロダクトを周知に晒すことを恥ずかしいとも思わない開発担当サービス担当では先々思いやられる。マイクロソフトが世界を取ったのはバージョンアップで確実にユーザーを救っていったからだがOCNは全く逆だ。 修正入力?の扱いもクレージーとしか言いようがない。
  6. Zaimという家計簿アプリと中途半端に連携する。
Zaim
  1. Kakeibonアプリのレシート読み取り機能は勝手にご入力しておいて削除もできない馬鹿仕様だからどうにも使えないが、Zaimは比較的上出来。しかしたった100件(長いレシートだと数枚分)しか連携入力できないからこれも使い物にならない。Zaimのダウンロード機能が使えればこの問題は回避できる可能性はある。 Zaimはベンチャー系企業だけにネットサービスとしても工夫が幾つも見られるが最大のポイントはデータアップロードのサポート。アップロードをサポートすればやがてアグリ業界の覇者になれる。トップ自身が開発者でユーザーの抱える問題に直接取り組んでいるが良い。企業基盤は脆弱とは言え正しいビジネスを続ける限りは破綻はないだろう。KakeibonよりZaimの方が伸びしろがありそうだ。資産管理機能の充実が課題か。金融機関登録の手間を考えると無料トライアル30日は短過ぎる。むしろ1年間無料トライアルにした方が確実にプレミアム会員を獲得できるのにビジネスセンスは世間並みだな。残念。確定申告で使えるか(現状より改善できるか)どうか判断するには30日では無理でしょう。
  2. ブレークスルーとしてはKakeibonとZaimの合体だが開発マネジメントを間違えると無駄に終わりそう。
  1. 馬鹿な会社だ。カンパニーのURL(https://zaim.co.jp/)で訪問するとログインページ(https://zaim.net/home)にリンクしていない。 探せば見つかるかも知れないが簡単ではない。センスがちぐはぐなのだ。経営者と現場に乖離が出来ているのか、価値観の共有化作業が不十分なのか。組織成長が上手く行っていない可能性がある。
  2. Zaimのサイトの中身も今一だな。収支記録のカレンダー表示が見つからないと思ったら履歴タブのなかの月度を選択して漸く表示させることが出来た。履歴には違いないがこの感覚が馬鹿。入手っ気の記録は全て履歴に違いないけど用語が不適切だ。

どれも今一。自前のエクセルまたはスプレッドシートに落とし込む前提を置くしかない。資産管理はKakeibon(有料版)を軸に一括チェックする。Kakeibonがカバーしていない又は接続性の悪い金融サイトについてはMoneyLookを使うのが良い。CSVに落とせるからだ。レシート入力はZaimが適当。OCRの信頼性は低いが修正入力で対応できる。MoneyForwardは結局使い道がないから、テスト利用の範疇でウォッチするしかないだろう。



店舗店頭取引=レシート入力=カメラ入力+手入力
<Zaim>
金融機関取引=ネット入力=アグリゲーションKK
<Kakeibon>
金融機関取引=ネット入力=アグリゲーションML
<MoneyLook>

 エクセル
(各CSVオリジナル)

 エクセル
(統合)
重複回避:データ最終化

スプレッドシート
(クラウド)
My Money Management
White Book
月度決算書
My Money Management
White Book
年度決算書
年度M*3白書
(毎年1月)
e-Tax確定申告
(毎年2月)
納税/還付
(毎年3月)



家計簿アプリ"Zaim"の思わぬ弱点?欠陥?

家計簿アプリZaimは極めて優秀で将来性を感じるが思わぬスペック不良に気づいた。レシート読み取りは優秀で品目ごとの記録が容易にできる。これを分析すれば家計、特に食費関係、食料品関係の内容分析が簡単に出来る筈だが、 サブカテゴリーの設定を見て驚いた。食料品、朝食、昼食、夕食、・・こんな区切りでいったいどうするんだろう。外食中心の若者の頭の中を書き出しただけで分析に使えない。こんな内容ではレシートを細かく読み取る意味がない。馬鹿じゃないの?。自分で設定できるから勝手にやれというのだろうか。食品分類の基本形ぐらいぐらいはプリセットすべきじゃないか。何年もやっていて今さらこんなレベルでは驚くしかない。食費の内訳は健康管理とも関連があって全ての主婦にとって重要な要素なのにこれでは何も把握できない。呆れた。食費以外のカテゴリーは見ていないがこんな感覚では先が思いやられる。食費の中身が食料品の一括りでは主婦/主夫の家計簿にはできない。基本設計がいいのに利用技術が馬鹿なんだ。本物の主婦の知恵を借りろ!と言いたいね。

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